【お知らせ】シネマヴェーラにてミュージカル映画上映!
あけましておめでとうございます(今更)
更新が二ヶ月近くなくてすみません…。記事は一応書いていたのですが、色々忙しくて…。
今年最初の記事はお知らせというか、こういうのもあるよというのを紹介したいと思います。
直接自分が関わってるわけではないですが、渋谷にある名画座シネマヴェーラにて3月5日からミュージカル映画の特集が始まります。ミュージカル映画だけでなく、ジャズ映画も公開されるそうなので中々密度の濃いラインナップとなっております。
※上映作品はこちらのリンクから
→
『四十二番街』『フットライト・パレード』『ゴールド・ディガーズ』はバスビー・バークレイが振付、演出をした傑作たちです。特に『四十二番街』はバックステージ型ミュージカルを確立させた作品なので必見!因みにバークレイが監督した『聖林ホテル』は未ソフト化作品なので気になる人は是非!
『トップ・ハット』『艦隊を追って』『踊らん哉』『気儘時代』はフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースがコンビを組んでいたRKO時代の作品です。『セカンド・コーラス』もアステア主演ですがジンジャーは出てきません…。『スイング・ホテル』はアステアとビング・クロスビーが共演した作品。名曲「ホワイト・クリスマス」が登場します。
『踊るニュウヨーク』は自分も大好きな作品。タップの女王ことエレノア・パウエルとフレッド・アステアがタッグを組んだ大傑作。コメディとしてもミュージカルとしても観れる上に、ラストのパフォーマンスは圧巻です。
『教授と美女』『ヒットパレード』『ニューオリンズ』『歩道の囁き』はジャズ映画です。未見の作品が多いのでこれを機に観に行こうかな!
『イースター・パレード』『踊る大紐育』『雨に唄えば』はカラーのミュージカル映画。どれも色鮮やかで、ただ観てるだけでも楽しめます。
ダラダラと軽い紹介を書いてきましたが、結局ミュージカル映画初心者はどれを観に行けば良いんだよ!!!と思った人も多いはず。本当は「全部観て!」と言いたい所ですが、厳選するとすると
です(多い!!!!)
『四十二番街』『ゴールド・ディガーズ』はどちらもバークレイが演出した作品で知名度的に『四十二番街』、『ゴールド・ディガーズ』を入れました。『ゴールド・ディガーズ』のラストのパフォーマンスは初見の人ほど圧巻どころか度肝を抜かれます。
『トップ・ハット』はアステアとロジャースがコンビを組んだ作品の中でも一番有名なので入れました。『踊らん哉』は完全に自分の好みで入れましたが、ローラースケートタップや最後の仮面パフォーマンスは大画面で観る価値ありです。
『踊るニュウ・ヨーク』はDVDが出ているものの高値で中々手が出せない上に、レンタルがVHSでしか出てない所が多いので入れました。めちゃくちゃカッコいいタップが見たい人にオススメ。
『イースター・パレード』は話自体はそこまで面白くないですがカラーのアステアを観たい人にオススメ。『オズの魔法使い』で主演を務めたジュディ・ガーランドも出てます。
『雨に唄えば』は誰もが知ってるミュージカル映画と言っても過言ではないです。色んな人が影響を受け、皆に愛されてる作品なので是非!
大きなスクリーンでミュージカル映画の傑作たちが観れる機会はそうそう無いので、是非足を運んでみて下さい!!!!!
→写真は『踊るニュウ・ヨーク』でのアステアとエレノア・パウエル
ロイ(@_rrroy_ridley)
2015年観た映画一覧&旧作新作ベスト10
お久しぶりです。
色々忙しくて、中々記事を更新できませんでした。これからもマイペースに更新していくと思います。
さて、今回は今年観た映画一覧と2015年新作・旧作ベストを書くという2015年ラストに相応しいボリューム満点の記事になっております。Filmarksの方でも今年観た映画を大体記録しているのですが、幾つか記録していないものもあるのでこちらを完全版とします。
まずは初見の旧作!
- 『われに撃つ用意あり』/若松孝二
- 『サンライズ』/ムルナウ
- 『野獣死すべし』(1959)/須川栄三
- 『インテルビスタ』/フェリーニ
- 『フェリーニの道化師』/フェリーニ
- 『カビリアの夜』/フェリーニ
- 『青春の蹉跌』/神代辰巳
- 『先生を流産させる会』/内藤瑛亮
- 『切腹』/小林正樹
- 『晴れて今宵は』/サイター
- 『ニューヨーク1997』/カーペンター
- 『おとし穴』/勅使河原宏
- 『女はそれを我慢できない』/タシュリン
- 『バイ・バイ・バーディー』/シドニー
- 『ブルークリスマス』/岡本喜八
- 『 独立愚連隊』/岡本喜八
- 『独立愚連隊西へ』/岡本喜八
- 『要塞警察』/カーペンター
- 『愛と誠』(2007)/三池崇史
- 『吸血鬼ノスフェラトゥ』/ムルナウ
- 『恋愛準決勝戦』/ドーネン
- 『第七の封印』/ベルイマン
- 『バリエラ』/スコリモフスキ
- 『野いちご』/ベルイマン
- 『青い体験』/サンペリ
- 『裸のランチ』/クローネンバーグ
- 『ヴィデオドローム』/クローネンバーグ
- 『ダイナマイトどんどん』/岡本喜八
- 『ジーザス・クライスト・スーパースター』/ジュイソン
- 『死刑台のエレベーター』/緒方明
- 『カバーガール』/ヴィダー
- 『リオ・ブラボー』/ホークス
- 『Shall we ダンス?』/周防正行
- 『Shall we danae?』/チェルソム
- 『第七天国』/ボーゼージ
- 『アニー』/ヒューストン
- 『アニーよ銃をとれ』/シドニー
- 『生活の設計』/ルビッチ
- 『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』/ブニュエル
- 『スタア誕生』(1937)/ウェルマン
- 『バトルシップ』/バーグ
- 『我等の生涯の最良の年』/ワイラー
- 『結婚のすべて』/岡本喜八
- 『僕の彼女はどこ?』/サーク
- 『座頭市と用心棒』/岡本喜八
- 『犯罪王リコ』/ルロイ
- 『12モンキーズ』/ギリアム
- 『夜の豹』/シドニー
- 『日本のいちばん長い日』/岡本喜八
- 『江分利満氏の優雅な生活』/岡本喜八
- 『血と砂』/岡本喜八
- 『最後の人』/ムルナウ
- 『掠奪された七人の花嫁』/ドーネン
- 『キス・ミー・ケイト』/シドニー
- 『地上に降りた女神』/
- 『バトル・ロワイアル』/深作欣二
- 『原子力戦争 Lost Love』/黒木和雄
- 『二ュージーズ』/オルテガ
- 『最高殊勲夫人』/増村保造
- 『ホーム・スイート・ホーム』/グリフィス
- 『世にも怪奇な物語』/マル、フェリーニ、ヴァディム
- 『マイ・フレンド・フォーエバー』/ホートン
- 『ジークフェルド・フォリーズ』/ミネリ
- 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』/クローネンバーグ
- 『ザッツ・エンタテインメント Part2』/ケリー
- 『錨を上げて』/シドニー
- 『ワイルド・パーティー』/メイヤー
- 『ホーリー・モーターズ』/カラックス
- 『日本製少年』/及川中
- 『キャット・ピープル』/ターナー
- 『カサノバ』/フェリーニ
- 『ジンジャーとフレッド』/フェリーニ
- 『暗殺の森』/ベルトルッチ
- 『結婚哲学』/ルビッチ
- 『君とひととき』/ルビッチ
- 『白い酋長』/フェリーニ
- 『銀嶺の果て』/谷口千吉
- 『黒い罠』/ウェルズ
- 『動くな、死ね、甦れ!』/カネフスキー
- 『悪人』/李相白
- 『素晴らしき日曜日』/黒澤明
- 『ラストタンゴ・イン・パリ』/ベルトルッチ
- 『ホーリー・マウンテン』/ホドロフスキー
- 『踊るアメリカ艦隊』/ルース
- 『回転木馬』/キング
- 『Tokyo Tribe』/園子温
- 『グリード』/シュトロハイム
- 『CUT』/ナデリ
- 『マッドマックス2』/ミラー
- 『踊る騎士』/スティーヴンス
- 『ハイスクール・ミュージカル』/オルテガ
- 『踊るブロードウェイ』/ルース
- 『黄金時代』/ブニュエル
- 『アンダルシアの犬』/ブニュエル
- 『カノジョは嘘を愛しすぎている』/小泉徳宏
- 『ダイバージェント』/バーガー
- 『桐島、部活辞めるってよ』/吉田大八
- 『紙の月』/吉田大八
- 『クヒオ大佐』/吉田大八
100. 『白ゆき姫殺人事件』/中村義洋
101.『踊る海賊』/ミネリ
102.『空中レヴュー時代』/フリーランド
103.『日本の夜と霧』/大島渚
104.『無理心中日本の夏』/大島渚
105.『帰ってきたヨッパライ』/大島渚
106.『悦楽』/大島渚
107.『青春残酷物語』/大島渚
108.『殺し』/ベルトルッチ
109.『革命前夜』/ベルトルッチ
110.『天使の恍惚』/若松孝二
111.『エスケイプ・フロム・トゥモロー』/ムーア
112.『倫落の女の日記』/パプスト
113.『ベル・オブ・ニューヨーク』/ウォルターズ
114.『月はどっちに出ている』/崔洋一
115.『アビス』/キャメロン
116.『24アワー・パーティ・ピープル』/ウィンターボトム
117.『この空の花 長岡花火物語』/大林宣彦
118.『フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル』/バークレイ
119.『アメリカン・ピーチパイ』/フィックマン
120.『銀河ヒッチハイク・ガイド』/ジェニングス
121.『エンジェルウォーズ』/スナイダー
122.『ギャラクシー・クエスト』/パリソット
123.『ユージュアル・サスペクツ』/シンガー
124.『ガタカ』/ニコル
125.『ブラック・スワン』/アロノフスキー
126.『ボーイフレンド』/ラッセル
127.『リストマニア』/ラッセル
128.『地球最後の女』/コーマン
129.『私を野球に連れてって』/バークレイ
130.『タップ』/キャッスル
131.『ゴールド・ディガーズ36年』/バークレイ
132.『日本春歌考』/大島渚
133.『踊るニュウ・ヨーク』/タウログ
134.『アンナ』/コラルニック
135.『ハネムーン・キラーズ』/カッスル
136.『激走パニック 大激突』/深作欣二
137.『踊る不夜城』/ルース
138.『フランシス・ハ』/バームバック
139.『絹の靴下』/マムーリアン
140.『恋の手ほどき』/ミネリ
141.『百万円貰ったら』/ハンバーストン、ルビッチ、マクロード、ロバーツ、タウログ、クルーズ、サイター、ライトン
142.『音楽』/増村保造
143.『ヒッチハイカー』/ルピノ
144.『スカイライン』
145.『SEX発電』/カンパニーレ
146.『ドリーマーズ』/ベルトルッチ
147.『侍』/岡本喜八
148.『リンダ リンダ リンダ』/山下敦弘
149.『ハロー・ドーリー!』/ケリー
150.『オペラ座の怪人』(2004)/シューマカー
151.『そして父になる』/是枝裕和
152.『複製された男』/ヴィルヌーヴ
153.『ベイブ』/ヌーナン
154.『ホット・ファズ』/ライト
155.『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』/カーティス
156.『チャイルド・プレイ』/ホランド
157.『怪盗グルーの月泥棒』/ルノー、コフィン
158.『500日のサマー』/ウェブ
159.『東京流れ者』/鈴木清順
160.『悲愁物語』/鈴木清順
161.『君も出世ができる』/須川栄三
162.『フットライト・パレード』/ベーコン
以上162作品。
次は今年公開された作品。
- 『ジョーカーゲーム』/入江悠
- 『アメリカン・スナイパー』/イーストウッド
- 『ANNIE/アニー』/グラック
- 『イントゥ・ザ・ウッズ』/マーシャル
- 『ジュピター』/ウォシャウスキー姉弟
- 『たまこちゃんとコックボー』/片岡翔
- 『セッション』/チャゼル
- 『寄生獣 完結編』/山崎貴
- 『バードマン』/イニャリトゥ
- 『マッドマックス 怒りのデスロード』/ミラー
- 『ピッチ・パーフェクト』/ムーア
- 『ピッチ・パーフェクト2』/バンクス
- 『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』/バートン
- 『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』/ウェドン
- 『ターミネーター:新起動/ジェニシス』/テイラー
- 『インサイド・ヘッド』/ドクター
- 『リアル鬼ごっこ』/園子温
- 『脳漿炸裂ガール』/アベユーイチ
- 『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』/ポーラッド
- 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』/マードック
- 『ジュラシック・ワールド』/トレボロウ
- 『キングスマン』/ヴォーン
- 『ミニオンズ』/コフィン
- 『テッド2』/マクファーレン
- 『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』/マッカリー
- 『ラスト・ナイツ』/紀里谷和明
- 『スペクター』/メンデス
- 『スター・ウォーズ フォースの覚醒』/エイブラムス
以上28作品。
今年は大作が多く、中々密度の濃い1年間だったのではないでしょうか?
続いては旧作ベスト10
- 『結婚のすべて』
- 『サンライズ』
- 『暗殺の森』
- 『ボーイフレンド』
- 『踊るアメリカ艦隊』
- 『バトルロワイアル』
- 『血と砂』
- 『フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル』
- 『ギャラクシー・クエスト』
- 『悪人』
せっかくのベスト10なので軽く短評も書いておきます。
- 結婚のすべて
最高の夫婦映画その1。岡本喜八の処女作。ここまで笑えて泣ける結婚喜劇はないはず。最後の上原謙の台詞で号泣した。雪村いづみも新珠三千代も日本人らしい美女。三船敏郎もカメオ出演
最高の夫婦映画その2。凝った演出の連続で、ラストは涙腺崩壊した。結婚初夜に観たい映画。車道でのキスシーンがお気に入り。
今年だけで3回も観てしまうほどハマった作品。ストラーロの撮影には何度見ても驚かされる。
- ボーイフレンド
今年はたくさんのミュージカル映画を観たけれど、旧作ではこれが1番。ミュージカル愛に満ちたオマージュの連続とケン・ラッセルの独特で幻想的な演出に泣かされる。Blu-ray出して欲しい。
- 踊るアメリカ艦隊
この映画で初めてエレノア・パウエルを知って、度肝を抜かれた。ラストのダンスシークエンスには圧巻。コールポーターの名曲勢揃いの傑作。
これはただの殺し合い映画ではない。殺し合いを強要された少年少女の青春映画である(とそれっぽく言ってみる。)この頃の山本太郎に戻って欲しい。
- 血と砂
岡本喜八の戦争活劇大作。聖者の行進を楽しそうに演奏する少年たちのことを思うと泣ける。佐藤允がいい役してた。
- フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル
ジーン・ケリーのデビュー作。内容が明るい作品ではないけれど大好き。タイトル曲のダンスとラストが最高。
スタートレックパロが分からなくてもアホみたいに楽しめる作品。多分今年観た映画の中で1番笑った。誰でも楽しめる傑作。
- 悪人
全く期待しないで観たら、ラストショットで涙腺崩壊。『サンライズ』といい『新たなる希望』といい、映画に出てくる太陽は見てると泣けてくる。
最後に新作ベスト!
- 『フォースの覚醒』
- 『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』
- 『スペクター』
- 『ジョーカー・ゲーム』
- 『ひつじのショーン』
- 『マッド・マックス 怒りのデスロード』
- 『ジュラシック・ワールド』
- 『ローグ・ネイション』
- 『脳漿炸裂ガール』
- 『テッド2』
- フォースの覚醒
初見は色々納得いかなかったけど、何度も観てるとそりゃあ…もう…。最高の映画体験をありがとう。早くエピソード8公開して!
- ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
オールタイムベスト級に好きなミュージカル映画。ジャック・ドゥミの新作を観たような感じ。エミリー・ブラウニングは早く結婚してくれ。
- スペクター
ボンドの宿敵復活!!ブロフェルドの設定に未だ納得がいかないってのはあるけど、レア・セドゥが死ぬほど可愛かったから良し。スキーアクションさえやってくれたら…。
周りはクソとかつまんないとか散々言われてるけど、すごく楽しめた。和製スパイ映画最高!!!深キョンの鞭打ちプレイを大画面で観れた僕は勝ち組(?)
本作が面白すぎて暫くテレビシリーズずっと観てた。今年のベスト10で1番見てもらいたい作品。ショーンとティミーが可愛すぎる
- 怒りのデスロード
観てるだけで体温が上がりそうな作品。映画において理屈なんていらないことを改めて実感した。
- ジュラシック・ワールド
パークのゲートが開いた瞬間が1番感動した。ブライス・ダラス・ハワードのムチムチタンクトップを忘れてはならない。
- ローグ・ネイション
シリーズ観直してから行くべきだったと少し後悔したけど、めちゃくちゃ面白かった。オペラ座のシーンが好き過ぎる。
- 脳漿炸裂ガール
最高のバディムービー。柏木ひなたと竹富聖花をよろしくな。女の子が沢山出てくるから目の保養になる。
- テッド2
オタクを虐めるゲイのカップルが最高。下品な笑いが多かったけど、満足度は高かった。テッドが踊るオープニングは昔のミュージカル風でテンション上がった。
今年もそこそこたくさんの映画に出会いました。特に今年はミュージカル映画を例年より多く観て本格的にハマってしまいました。来年ももっと多くの映画を観て、色んな「出会い」をしたいと思います。皆さん、良いお年を!
ロイ(@_rrroy_ridley)
初めての人に勧めるミュージカル映画
こんにちは。
最初の記事を書いてからぶっ続けで書いています。文章書くときって“勢い”が大切だと思うんですよ。ノってるときにザーーーって書くのがすごく気持ちいいんですよ。
さて、今回は自分が好きなミュージカル映画トップ10について書いていきたいと思ったのですが…
が…
よくよく考えてみると、ミュージカル映画に興味のない人達がミュージカル映画オタクが溺愛している作品を観たからといって“ミュージカル映画沼”にハマるかと言われればそんなことはない…。興味のない人にはやっぱり有名な作品から観てもらいたいし、有名な作品はやっぱりストーリー的にもパフォーマンス的にも“外さない”作品が多いんです。そんで、今回は個人的に“外さない”有名な作品を紹介していきたいと思います。
折角なので一応ベスト10は掲載します。それと、割と有名な作品は観たよって人やコアな作品にも触れてみたいと思う人のためにまた別で記事を書きます!
1.ウエスト・サイド物語
2.バンド・ワゴン
3.カバー・ガール
4.踊るアメリカ艦隊
5.君も出世ができる
6.ボーイフレンド
7.フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル
8.ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール
9.踊るニュウヨーク
10.ゴールドディガーズ36年、ロシュフォールの恋人たち、キス・ミー・ケイト
(うわぁ…マイナーな作品が殆どだ…オタクキメェ!!!!!!)
ではでは、外さない優秀な作品たちを紹介していきたいと思います。粗筋などは殆ど書かないので、詳しく知りたかったらググってください!すんませぬ!!!
1.雨に唄えば
「出たーーーーーーミュージカル映画の名作としてTSUTAYAとか映画本で猛プッシュされてるやつ〜〜」と思ったのではないでしょうか?そうです、それです笑。
数多くのファンを持ち、今尚愛され続ける大傑作。実は自分、フルで1回しか観たことがないんです笑。特に理由はないのですが、初見時に他の人ほど本作に惹かれず、寧ろ退屈に感じる部分もありました。また「有名過ぎて逆に観たくなくなる現象」が起きてしまい、距離を取り続けています笑。しかし、MGMスタジオの他のミュージカル映画を観ていくにつれて、MGMミュージカルの「集大成」のような作品であることに気づかされました。誰もが一度は耳にしたことがある曲、Singin' In The Rainは実はMGMスタジオのテーマソング的な曲で1929年の『ハリウッド・レヴィユー』以降本作に至るまで様々な作品で歌われてきました。そんな曲の題名を作品のタイトルにしてる時点で「集大成」感が強いですよね。1度観てみても損はしないので是非!!
Singin' In The Rain (Hollywood Revue Of 1929) - YouTube
→『ハリウッド・レヴィユー』でのパフォーマンス
Singing In The Rain - Singing In The Rain (Gene Kelly) [HD Widescreen] - YouTube
→超有名なシーン。途中怠くてもこのシーン見たら憂鬱な気分も吹っ飛ぶぜ!!
おまけ
clockwork orange singing in the rain - YouTube
→『時計じかけのオレンジ』のレイプシーンでアレックスがSingin' In The Rainを歌う様子。違う意味でハイになってる狂気に満ちた場面。
GIRLS' GENERATION 少女時代_PAPARAZZI_Music Video - YouTube
→少女時代のPVでもちょっと流れるよ!
2.ウエスト・サイド物語
やっぱりトップ10に入れた中でもこれだけは紹介させて!!自分がミュージカル映画にハマるきっかけとなった作品。シェークスピアの『ロミオとジュリエット』を現代風にアレンジした作品で、アカデミー賞作品賞も受賞しているみんなが大好きな作品。体操のようなキビキビとしたダンス(格闘もダンスっぽい)と、壮大な音楽、更には現代のアメリカが抱える移民問題をテーマにして従来のミュージカル映画には見られなかったメッセージ性の強さなど、ミュージカル映画の新境地的な作品。全てが好き過ぎて何を書いていいのか分からないからとりあえず観て欲しい!
West Side Story-Tonight - YouTube
→最強のデュエット曲。やっぱりこの2人が歌うバージョンが至高。(ナタリーウッドは吹き替えだけど。)
West Side Story-I Feel Pretty - YouTube
→1人の女の子が恋をして性に目覚める曲。恋するとウキウキするよね!!
West Side Story - Gee Officer Krupke! (1961) HD - YouTube
→淀川長治さんも大好きな曲。物語っぽくなってるのが新しい。
3.サウンド・オブ・ミュージック
これもミュージカル映画の代表作で、「ドレミの歌」は誰もが知っている名曲。子供が観るイメージが強い作品だが、意外と内容は大人向け。第二次世界大戦中のオーストリアが舞台で、修道女見習いの主人公が妻を亡くした大家族の退役軍人の元へ行き、歌と音楽で家庭を明るくしていくが…という話。どの曲も名曲で1度は聞いたことがあるはず。数々の名曲の中でもお気に入りは大家族の長女のリーズルとその恋人ロルフが歌う「Sixteen Going On Seventeen」というナンバー。17歳になるリーズルが「私は立派な女性よ」と主張するのに対してロルフは「君はまだ子供だ」だと諭す愛らしいデュエット曲。自分のデュエット曲好きはこの曲から来てるのかな?因みに、初めて見た時リーズルに本気で恋してしまった…。今思えばそこまで可愛いわけではないのに笑。
3時間とかなり長いが、綺麗な景色と名曲を同時に堪能できるので時間にゆとりがある時に観るのがオススメ!
Sixteen Going On Seventeen - YouTube
→自分が1番好きな曲。いつ聴いても胸キュンしちゃう。
The Sound of Music (1/5) Movie CLIP - The Sound of Music (1965) HD - YouTube
→オープニングのパフォーマンス。大画面で観れば観るほど迫力満点。
Edelweiss - YouTube
→エーデルワイス〜。エーデルワイス〜。幼い頃何故か歌わされた名曲。
4.オズの魔法使い
これも『サウンド・オブ・ミュージック』同様、子供が観るイメージが強いかもしれないけれど、大人が観ても楽しめる作品。「タイトルは知ってるけど、内容は…」という人が多いと思うので軽くあらすじを紹介。
カンザス州に住むドロシーが竜巻に巻き込まれて、オズの国へと飛ばされてしまう。カンザスに帰るために愛犬のトトや道中で出会うカカシやライオン、ブリキのロボット達と一緒にエメラルドシティを目指すという話。(なんか桃太郎っぽくない?)
オズの国に着いた瞬間に画面がモノクロからカラーに変わるという粋な演出で有名。今観ても70年前の作品とは思えないほど完成度の高いセットは必見。大勢のマンチキン(小人)が登場したり、魔女が死んだら歌って喜んだりと多少悪趣味な部分もあるけれどそういう部分も含めてみんなから愛されてる。個人的にMGMスタジオの大スターであるジュディ・ガーランドが1番可愛いく生き生きとした姿で(しかもカラーで見れる)出演している作品だと思ってます。ほんと可愛らしい姿をしているのに歌声は1人前。本作を観たらジュディに惚れること間違いなし!曲は作品序盤で歌われるOver The Rainbowがあまりにも有名で他が目立たっていない…笑。マンチキンが歌う歌とか最高だと思うんだけどね。
Judy Garland - Over The Rainbow (Subtitiles) - YouTube
→あああんジュディちゃぁぁぁあんな曲。様々な有名歌手もカバーしてる名曲。
Ding Dong The Witch Is Dead - YouTube
→魔女が死んで喜ぶパフォーマンス。悪趣味だけど見てて楽しい。
Follow The Yellow Brick Road The Wizard Of Oz YouTube - YouTube
→黄色の道をスキップしながら歩くジュディに萌え死ぬ曲。
5.カバー・ガール
「やっぱりミュージカル映画観たいけど、有名なのは観たくない!!ちょっとマイナーなのから観てえ!」という(特殊)な方のために自分の大好きな作品を1本紹介します。
コロンビア映画製作のミュージカル映画で、『雨に唄えば』など有名なジーン・ケリーや自分が大好きな女優のリタ・ヘイワースが主演。ジーン・ケリー扮する劇場主が経営する劇場で働く踊り子(リタ・ヘイワース)が内緒でカバー・ガールのオーディションに応募したら見事合格する。カバー・ガールとして成功していくが、様々な問題が生じてきてしまい…という話。
何故この作品を勧めたかというと、「
ミュージカル映画にも様々なことができるんだよ」というのを伝えたかったから。本作ではジーン・ケリーの“分身”が登場し、2人のジーン・ケリーが踊るという非現実的だけれどミュージカル映画らしいシークエンスを観ることができます。話の構成も如何にもミュージカル映画的で「大きな問題が幾つも起こるけど、それを乗り越えて幸せを手に入れる」というのが上手くできていて観やすいです。これはいつか是非観てもらいたい作品!!タップもあるよ!!
Gene Kelly in 'Cover Girl' (1944) - Alter Ego Dance Sequence - YouTube
→ジーン・ケリーが踊る場面。やっぱりすげえよ、プロだよ。
gene kelly, rita hayworth & phil silvers - make way for tomorrow - YouTube
→自分が滅茶苦茶好きなパフォーマンス。曲もいいしタップもあるし何よりも明るくなれる!
Long Ago (and Far Away) — “Cover Girl 1944” - YouTube
→ジーン・ケリーとリタ・ヘイワースのバラード。ジーン・ケリーが羨ましい…。因みにリタ・ヘイワースの歌は全て吹き替え。
いかがでしたか?読み返していたら「なぜ、初めての人にオススメか」があまり詳しく書けてなかったのに気がついてしまった…。どれも面白い作品だと思うのでこの作品を機にミュージカル映画に興味を持ってもらうと嬉しいです!!
一応オススメを書きましたが、自分が気になった作品を観るのが1番。その助けになれば幸いです。
また後に、有名なのは観た人向け、コアな人向けの作品紹介も書いていきます!ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
ロイ(@_rrroy_ridley)
ブログ開設〜ミュージカル映画と自分〜
こんにちは。
わざわざリンクを踏んでこのページに来て頂きどうもありがとうございます。書きたいことはたくさんあるのに最初の記事って何を書けばいいんだろう…。初めての記事は、文章を書くのが決して得意ではない自分が何故ブログを開設しようと思ったのかを軽く書きたいと思います。
(確か)高校2年生の夏休み、部活のない日に地元のTSUTAYAに行き軽い気持ちで1本の映画を借りてきた。まさかこの1本の映画に魅了され、“沼”にはまっていくことを知らずに…。その映画のタイトルは
タイトルはほとんど誰もが知ってるミュージカル映画の大大大大大傑作。キビキビとした踊りと魅力的な楽曲の数々、悲劇的なラストと全てが衝撃的の2時間半。ミュージカル映画ってこんなに美しくて、こんなに楽しくて、こんなに観客を楽しませてくれるんだとこの時初めて気づかされました。その後、ミュージカル映画にはまり込んだ自分は『サウンド・オブ・ミュージック』や『マイ・フェア・レディ』など名作と呼ばれる作品から適当に観始めて、やがてフレッド・アステアやエレノア・パウエルなどのタップダンサーに惹かれていき、大学に入ったと同時にタップダンスを始めました。通学中はフレッド・アステアやジーン・ケリーの歌声で癒され、未ソフト化のミュージカル映画が名画座で上映されれば急いで劇場に足を運び、暇さえあればYouTubeでパフォーマンスを観たりと自分の生活にミュージカル映画が欠かせない存在となってきました。
しかし、ミュージカル映画といっても今では廃れてしまっているのが現状…。華やかなブロードウェイの様子や大きなセットを駆使した壮大かつ華麗なパフォーマンスをスクリーンで見ることはなくなってしまいました…。
Twitterなどを通じて(宣伝の意も込めて)呟いても中々興味を持ってもらえず、一人寂しく観ているのが現状なのです。そこである日思いつきました。
Twitterがダメならブログでも開設して布教させるしかないのではないか
そう、このブログを開設した主な目的はクラシックミュージカル映画の布教のためです。
1人でも多くの人に「フレッド・アステアってこんなに凄いんだぜ?」とか「ミュージカル映画のセットってめちゃくちゃ精巧にできているんだぜ?」ってことを知って欲しい。これに尽きるんです。
勿論、ミュージカル映画以外にも自分の血と肉でもあるスター・ウォーズのこととか最近や昔観た映画のこと、超どうでもいい日常などについても書いていきたいと思います。“人生の夏休み”と揶揄されるほど自由な時間が多い大学生の時だからこそ、できることだと思っているので極力頑張って更新していきたいと思います。
諸都合により中々更新できない時期もあると思いますが、もし良かったら読んでって下さい!
ロイ(@_rrroy_ridley)