よく食べよく寝る人の部屋

東京在住の男子大学生が色々書きます。

音楽ド素人が『狂気』を聴き比べる

俺はピンクフロイドが大好きだ。

ピンクフロイドとの出会いは確か高校1年のとき。『ザ・ウォール』を初めて聴いた自分は、「こんなアルバムがこの世に存在していいのか。」と思ってしまうほど衝撃を受け、その後『ファイナルカット』や『夜明けの口笛吹き』、『アニマルズ』など他の作品も聴きまくっていました。プログレッシブロックがどういう音楽を指すのかいまいち分かっていないにも関わらずイエスやELP、キャメルなどを聴き始め最近では世界中の様々なプログレバンドの曲を聴くようになった。それほどプログレッシブロックにはまり込んでしまった訳ですが、今回なぜこのような記事を書こうと思った動機を軽く説明します。
今回こんな記事を書こうと思ったのはフレーミングリップスが『狂気』を丸々カバーしたアルバムを見つけてしまったから。フレーミングリップスの作品自体は全く聴いたことなく、グループについても全く知らないのですが、『狂気』のカバーと聞いて聴きたくならないフロイドファンはいないでしょ?
因みにピンクフロイドファンから見たフレーミングリップス版(以後FL版)『狂気』評として読んで頂けるとありがたいです。ではまず、ピンクフロイド版『狂気』について軽く触れておきます。

Dark Side Of The Moon Full Album - YouTube
『狂気』はピンクフロイドが1973年に発表した7作目のスタジオアルバム。全世界でアホみたいに売れたらしく(500000000枚)、今でもプログレッシブロックを代表する名作アルバムとして多くのファンに支持され続けている作品。※夜聴くと必ず寝れるアルバムとして今でも重宝してます
収録されている曲は、
Speak To Me
Breathe
On The Run
Time
The Great Gig In The Sky
Money
Us And Them
Any Colour You Like
Brain Damage
Eclipse
「この曲の中でどれが名曲?」と聞かれるとかなり答えづらい。確かに1曲1曲が名曲なのだが、
43分ぶっ通しで聴くことによって『狂気』の良さが分かってくるのです。初めて聴く人がいるならば、是非とも43分ぶっ通しで聴いてもらいたい。1曲1曲を一応解説していくが音楽的な解説が読みたければアンディ・マペット著の「ピンクフロイド全曲解説」をお勧めする。ここでは自己満の超どうでも良い解説を書いてます笑。
1 Speak to Me/Breathe
心臓の鼓動音、不気味な笑い声、時計の針の音。様々な音が混ざり合い悲鳴で締めくくられる。まさに「狂気」の始まり。

2 On The Run
おっさんのため息と迫ってくるような音が魅力。爆発音といい、おっさんのため息といい、不気味な笑い声といいカオスな時間が楽しめる。

3 Time
世間的には評価高いけど、そこまで好きではない曲。朝の目覚めにも持ってこいの曲。

4 The Great Gig In The Sky
スキャットが始まる瞬間に毎回鳥肌が立つ。男が「死ぬのは怖くない」的なことを言う所も大好き。

5.Money
給料日にはハマショーのMoneyとこの曲は必ず聴く。映画『ピンク・フロイド:ザ・ウォール』で歌詞が読まれてたよね〜。名曲。

6.Us And Them
このアルバムの中でも隠れた名曲。この曲聴くと落ち着けるし、寝る前に聴くと幸せな気分で寝れる。

7.Any Colour You Like
中盤からラストへの「繋ぎ」的な役割をしている曲。曲自体の影は薄いけど、よく聴くとギターがアホみたいにカッコいい。

8.Brain Damage
個人的に『狂気』といえばこの曲。ギターがとても切なく響き、ボーカルに癒される。ギターとボーカルのバランスが神がかってる。最近気がついたけど歌詞がかなりヤベエ。まさに狂気のクライマックス。

9.Eclipse
ラストの曲。始まりと同様鼓動で締めくくられる。「月に黒い部分なんてない。だって全てが黒いんだもん。」

※聴き返してみた結果、今まで気にしていなかったそれぞれの曲の歌詞がとても深いことに気がつかされました。

続いてFL版『狂気』を紹介する。あまりにも適当というか全く伝わらない解説になってしまったので、出来ればFL版を聴きながら読んでもらえるとありがたいです。

1曲目Speak To Me/Breathe
PF版『狂気』同様あの鼓動音から始まり、I've been mad for fucking years, absolutely years, been over the edge for yonks, been working me buns off for bands...と男が囁く。歌詞は変わっておらず、男が笑い出し、悲鳴というよりは笑い声でSpeak To Meは締めくくられる。時計の音やお金の音はあまり聞こえず、あの“カオスな感じ”が少し薄いのが残念。Breatheはギターを基調にしており、幻想的な感じが薄いのであまりのめり込めず。後半は電子音(ギター?)が多く、“原作離れ”が一層激しい。ただ、歌い方はギルモアをかなり意識しているのかかなり似ている。

2曲目 On The Run
こちらもギターを基調にしているせいかコレジャナイ感が強い。笑い声がちゃんと入ってたのは嬉しかった。何故か飛行機の墜落音で締めくくられる。警告アラート音とおっさんが咳き込む音が同時に流れた後Timeに続く。曲と曲の繋げ方はグッドだけど、おっさんが逃げてる声が入ってない!!!!

3曲目 Time
時計の針の音や鐘の音はなく、息切れの音(?)と咳き込む音から始まり、電子音がメロディを作る。ボーカルの人の声が高く独特な感じ。謎の冒頭を除けば素直なカバーとして全然聴ける。

4曲目 The Great Gig In The Sky
スキャットが始まるまでは、PF版を意識してカバーされている。ただ、スキャットか始まってからは声よりもギターがうるさいのが残念。声も加工しない方が良かったのに…。

5曲目 Money
お金の音から始まらないMoneyなんかMoneyじゃねぇ!!!あと、声を加工しないで…。Oh,Yeah...じゃないよもう。

6曲目 Us And Them
今までの曲と比べると“健全なカバー”という感じ。声の加工ない方が絶対いいよマジで。
声の弱々しい感じもいい。寝れる。

7曲目 Any Colour You Like
この曲あたりから原作を意識したカバーになっており自分は好き。この曲はアルバム全体において、「ラストの前のひと休み的な曲」だと思っているのだが今回も気持ちよく聴けた。いいカバーだよ。

8曲目 Brain Damage
本当今までの勢いはどうしちゃったのって位原作リスペクトなカバー。PF版と比べるとそこまで盛り上がらなかったのが少し残念。途中に入るギターの音やノイズが騒音にしか聞こえないよ…。

9曲目 Eclipse
ついにラスト。長かった!!いきなりラストになって盛り上がっちゃうのが惜しい。でも、All that you〜のところは本当いい!!!ここだけ取ればPF版に引けを取らないと思う。このアルバムの中で1番好き。最後は勿論あの一言で〆!

総評
重厚なサウンドというよりは前半はすごくポップに後半はかなり暗くなっていて、「うーんまぁ…こういうのもアリかな…」という感じ。ただ、何度も聴いてるうちにこれはこれで『狂気』になっているとは思った。傑作かどうかは置いておいて。
『狂気』の個人的に好きな所は曲の途中に笑い声が入ったり、ボソボソとした喋り声が入るところなのだけれど、それは一応再現されていたので良かった。ただ、お金の音であったり、加工されていない声であったり、鼓動の音だったり、時計の針の音だったりと色んな音が楽器の奏でる音とマッチしてひとつの音楽になっているのがPF版『狂気』の最大の魅力なのに、そこへのリスペクトが少ないのが残念だった。文句もあるけど、カバーしてくれるアーティストがいるってだけで嬉しいしフレーミング・リップスもフロイド大好きだと思うと、改めてピンク・フロイドの偉大さを感じることができた。これを機にフレーミング・リップスを聴く!

おまけ
『狂気』のカバー作品は他にも多々存在し、アカペラでカバーされたものやBBCのラジオドラマ版?もあるそうなので興味がある方は是非。アカペラ版は本当オススメだから聴いてみて!!!

P.S
音楽ド素人がアルバムを批評することの無謀さを実感。ほんと今回も駄文ですんません。総評は割と頑張って書きました。ピンフロ最高!!!

ロイ(@_rrroy_ridley)