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よく食べよく寝る人の部屋

東京在住の男子大学生が色々書きます。

2016年上半期映画ベスト10

お久しぶりです。

このブログもせっかく開設したのに全く更新していない寂しいブログになってしまいました…。
※この間誕生日を迎えた際に更新しようと思ったのですが、内容があまりに酷かったので全文削除しました笑。
今回は新作の上半期ベスト10を紹介していこうと思います。新作をそこまで観ていない自分ですが、ここは周りの流れに乗っかろうと思います笑。

第10位 君がくれたグッドライフ


2014年のドイツ映画。ALSと診断された主人公がある目的を果たすために仲間とともにベルギーまで自転車で行く話。ラジオ局の映画鑑賞券の応募でたまたま当選したから観に行った映画。中盤までの馬鹿騒ぎの連続(内容はネタバレになるのであまり言えないけれど、結構イライラとさせられた)は文化の違いもあってか「何やってるの感」が凄くてこのまま適当に終わるのかなと思っていた。でもこの映画が本当に凄いのは終盤だった。
以下少しネタバレあり
主人公がベルギーに来た目的は安楽死をするためだった。彼の父親はALSで亡くなっており、父親のように苦しみたくなかったのだ。死ぬ前日、主人公とその友人達は海を眺めてジャンクフードを食べた。そしてもちろん夜は恋人とセックス。ただ、この時の恋人の気持ちを思うと本当に切なくなった。優しく抱き合っていたのが凄く印象的。死の当日、主人公は手に注射器を刺され安楽死するのだが、薬が主人公にすべて注入されるまでの間、本当に鳥肌が立った。あと少しで死んでしまうという辛さや切なさ、寂しさがこちらが苦しくなるほど伝わってきた。安楽死を遂げた主人公は幸せそうな顔をしてこの世を去った。本当に安楽死という「最期」が正しかったのか友人達は一生悩んでいくだろうし、安楽死を選ぶこと、生きるということ、死ぬということを映画を観終わって久々に考えさせられた。隠れた名作。

第9位 LOVE 3D


ギャスパー・ノエの新作。ただ単に気持ちいいからセックスし続ける映画だと思っていたのに、実は別れた恋人が忘れられずに孤独で、愛に飢えた男の物語だった。実際に胸が熱くなるような恋をしたことある人や今実際に恋人と付き合っている人がこれを観たら何を思うんだろう。付き合っていく年数が長ければ長いほど、相手のことを深く知れる代わりに理想の恋愛からは近づいていく。あんまり関係ないけれど、最近吉本隆明の『超恋愛論』という本を読んだ。明治時代の小説家とかの実生活や彼らの作品を挙げながら、「結婚生活」の中に「恋愛要素」を持ち込んではいけないみたいなことが書いてある本で、中々面白かった。本作の主人公にこの本を読ませてあげたい気がしなくもない…笑。

第8位 セーラー服と機関銃〜卒業〜


「こ〜のまま〜何時間でも〜抱いていたいけど〜」薬師丸ひろ子が主演し相米慎二が監督した作品を前田弘二がリメイクした作品。正直、本作のすべてを好きになることはできなかった。見せ場を殺す勢いの照明や相米オマージュの長回し(なのにブレまくって見づらい)はあまりいただけない…。ただ本作を橋本環奈のアイドル映画として観てみたらとても良かったと思った。透き通るように白い制服を着て、時には女子高生らしい面を見せ、時には強面おじさん達に一切ビビらず対抗するという組長らしい面を見せた橋本環奈には30億点くらいあげたい。狭いアジトでの銃撃戦は凄く楽しかったし、長谷川博己の『東京流れ者』を彷彿とさせる白いスーツはスーパーウルトラ良かった。あんまり興収が良くなかったらしいのが謎過ぎる。ディズニーのウサギさん映画よりはこっちの方がずっと面白かったけどね(ウサギさん映画にあんまりノレなかったことへの僻み)!!!

第7位 クリーピー 偽りの隣人


現在も公開中の黒沢清の新作。普通に面白かった。恥ずかしながら黒沢清を観たのはこれが初めて。印象的だったのは映画に登場する樹木や雑草が全く生き生きとしていなかったこと。家の周りに生えている雑草や植物が物凄く不気味で生気のない感じだった。それと香川照之演じる奇妙な隣人の演技があまり評判良くないのが不思議。序盤にあった話を噛み合わせようとしない不気味な描写に無駄にリアリティを感じたし、顔芸も中々キマっていて良いと思ったのに!自分も長年奇妙な隣人に悩まされている身なので、隣人が実はサイコパス一家だったら…と考えると背筋が凍りそう笑。これから観る人は竹内結子のブラトップに注目ね!!!

第6位 シビルウォー キャプテン・アメリカ


MCUの映画、最近周りが飽きるぐらいの勢いで公開されているけど本当大丈夫?」と完全に舐めてかかったら痛い目にあった。普通に面白い。設定厨や熱狂的なファンの人たちにとってみれば「ここは絶対許せない」とか「ここはこうした方がいい」とかいろいろ不満がたくさん出そうな作品だとは思った。スター・ウォーズファンとしてはアントマンとスパイディの下りに滅茶苦茶笑った。ルッソ兄弟の撮るアクションってすんげえ観てて飽きないんだよなあ。でもやっぱりウィンターソルジャーを超える面白さがなかったのは残念だったかも笑。今年は数多くのヒーロー映画が公開されたけれど、1番面白かったのはシビルウォーだった。『デッドプール』はつまらなくはないんだけど、思っていたよりは…笑。

第5位 ちはやふる 上の句


本編最後の下の句の予告の松岡茉優ちゃんがアルティメッドウルトラ可愛い。この1行で感想を終わらせたいくらいラストの予告に持っていかれた。あの可愛い子は誰?あの可愛い子は誰?誰??誰なの???上の句の上映後、光の速さで名前を調べた。彼女の名は松岡茉優茉優、茉優、今まで聞いた最も美しい響きだ!!!!!!(ウエストサイド物語風)
茶番は置いておいて、上の句の話をしよう。本作がこれほど好きになれたのは机くんの存在と体育会系部活に所属していた思い出が蘇ってきたから。自分だけセンスがなくて、自分だけ周りよりも上手くなれなくて、自分だけ成長を感じられず周りの足を引っ張っている。こんな状況になったときの辛さや苦しみは実際に経験したことがない人にしか分からないと思うけれど、映画では誰もがこの気持ちを感じることが作りになっていた、つまり机くんに感情移入しやすい作りになっていたと思う。机くんの場合、周りの3人は経験者だし、もう1人は同じタイミングでかるたを始めたのに自分よりも上手い女の子。また周りの4人は試合後に勝って喜び、互いを褒め合っているのに自分だけは勝てずどこか疎外感を感じている。こんな状況だったらそりゃ辞めたくなるでしょ!チームがひとつになるのは誰もが分かっている展開だけれど、その過程が激アツだった。思い出しただけで泣けてくる。下の句、下の句は…。松岡茉優ちゃんが可愛い映画だっけ、な…笑。

第4位 リップヴァンウィンクルの恋人


岩井俊二の新作。3時間もあるとかロード・オブ・ザ・リングかよ!と思いつつ、劇場に足を運んだ。滅茶苦茶良かったじゃないか!!
↓以下ネタバレあり
Twitterにも似たようなこと書いたけれど、リップヴァンウィンクルの花嫁』と『リリィシュシュのすべて』には通じる所があったと思う。というのは主人公を導く人物がいて、映画が終わる頃にはその人はいなくなってしまうということ。リリィシュシュだったら津田詩織だし、本作ではCocco演じる里中真白。綾野剛が演じていた安室も皆川七海(黒木華)を導いてる存在なのには間違いないが、彼女の根本を変えたかと言われたらそんなことはないと思う。寧ろ彼は皆川を里中に合わせる手助けをして、里中の死後、皆川と共に生き方の根本を変えた人物だと思った。「この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ」当たり前のことを改めて気づかせれくれた傑作だった。映画におけるウエディングドレスって何であんなに美しいんだろうね…。それとこの映画を観てから綾野剛が好きになった笑。

第3位 FAKE


森達也の新作。ゴーストライター騒動で世を賑わせた佐村河内守氏とその妻のドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーはジャーナリズムとは違い、真実を暴くことを目的とせずに嘘か真実かをあやふやにしてそこに面白さを見出すと佐藤真氏は言っていたが、まさにその通りだと思った。嘘か真実かは観客の判断に委ねられており、何かを暴くといったことはしていない。佐村河内氏は妻も父親もいて飯も食うし(豆乳大好き)、タバコも吸うし「全聾の作曲家」も自分たちと同じような生活をする人なんだと再認識させられた。実はこの映画に関して映画をまだ観ていない両親と喧嘩になった。佐村河内氏を少し擁護するようなことを言ったのが原因となったのだ。本作を観ていない人と本作や佐村河内氏について喧嘩するのはバカバカしい話ではあるけれど、映画(虚構)と現実の区別をきちんとしなければならないとは思った。この映画に映し出されたものはすべて真実だとは思えない。しかし、ここまで嘘か真実かがあやふやになったら、事件の本当の解決は不可能に近いかもしれない。まさに信じるか信じないかはあなた次第です」な作品。

第2位 アイアムアヒーロー


ゾンビ映画を普段好んで観ない(むしろ苦手意識強め)の自分が滅茶苦茶楽しめた作品。最高じゃん。同じ花沢健吾原作実写化である『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も超絶大傑作だったけれど、本作は日本映画の色んな可能性に満ちていた作品だと感じた。上から目線で「やればできるじゃん!!!」とかは全く言う気がないけれど、あのグロ描写は妥協せずにやれるだけやってるし、観客をビビらせよう、怖がらせようとさせる演出には満点をあげたい!でもどちらかと言われれば自分はゾンビの造形やグロ描写よりもストーリーに惹かれた。付き合っていた彼女がゾンビになって、知り合った女子高生は途中から何も話せなくなり、人間たちの避難場所に来れたはいいものの仲間に裏切られ自分の強みでもある猟銃を奪われてしまうとこれでもかと思うほど主人公に襲いかかる不幸の連続。そんな中でも主人公は守るべき人を守るために命を懸けて必死に行動する。そして猟銃を取り戻した瞬間、主人公はヒーローになる。完璧。

第1位 ザ・ウォーク


正直、ぶっち切りの1位です。マジで。正直1〜10位まで全部『ザ・ウォーク』にしようかなって思うくらい。どこが好きとかここが良いとかはなるべく控えて、なんでこの作品を観ることになったかを主に書きたいと思う。
去年の12月後半、『フォースの覚醒』を観に行く度に予告編が流れて、ただ綱渡りをする映画のどこが面白いんだよ!どうせ映像が凄いことだけをウリにしてるんだろ!とか失礼極まりないことを思いながら予告を観ていた(ほんとごめんなさい、ゼメキスさん笑)。そんな中、Twitterでは「ザ・ウォークは人生」と本作を讃える某氏のツイートが何度も目に入った。東京国際映画祭でも上映され何かと話題にもなってるし知り合いが呟いていた感想がとても面白かったので『エージェント・ウルトラ』のオマケ感覚で観に行った。鑑賞後ボロボロに泣き崩れることも知らずに…。
本作と出会えたことは今年最大の奇跡だし、夢をまっすぐに追いかけないと人生後悔することを教えてくれたし、オマケに大大大大好きな映画監督であるフェデリコ・フェリーニへの愛も感じさせる出来になっていたから控えめに言ってザ・ウォーク」は人生だった。

終わりに

疲れた!書くのに疲れた!駄文すぎて読み返したくねえ!!そんなことより空から茉優ちゃん降ってこないかな〜。

ロイ(@_rrroy_ridley)