よく食べよく寝る人の部屋

東京在住の男子大学生が色々書きます。

『星くず兄弟の伝説』上映会@テアトル新宿

2016年9月7日19時30分

カルト的人気を誇るあの作品が遂にフィルム上映された。

その名は、、、

『星くず兄弟の伝説』

手塚治虫の息子である手塚眞監督が近田春夫さんの同名アルバムを元に作り上げた和製ミュージカル映画である。まずは知らない人のためにも簡単に粗筋を書く。
別々のバンドを組んでいてライバル関係にあったシンゴとカン。ある日謎のスカウトマンの誘いにより2人はアトミック・プロのオーディションを受けることになる。そしてシンゴとカンは2人で「スターダストブラザーズ」というユニットを組み、スターになりつつあったが、、、という話。
席の予約が開始されるとすぐにテアトル新宿へと足を運んだ。そのお陰もあってか、良席を取ることができた。首を長くして待っていたらあっという間に上映当日になった。


写真1 テアトル新宿前に設置されていた看板

19時半から本編が上映(35mmフィルム)され、映画はあっという間に終わり上映終了後拍手が起こった。拍手が続いてる中、トークショーが始まった。シンゴ役の久保田慎吾さん、カン役の高木完さん、監督の手塚眞さん、製作総指揮の近田春夫さん、そして手塚監督と長い付き合いのあるイラストレーターの三留まゆみさんの5人によるものだ。トークショーの内容は一部を抜粋して箇条書きで記していく。

  • 近田春夫さんは「これはいい映画、情熱のある映画」とめちゃくちゃ褒め称えた。
  • 黒澤明監督に虹カオルの父親役をオファーしていた。三船敏郎も考えたがあまりにもギャラが高すぎたので辞めた。
  • 東宝のプロデューサーに本作の企画を説明したところ「費用は30億円かかるよう」と言われたらしい。
  • 『ガソリンの雨』を歌っているときに高木完さんは38度くらいの熱があった。
  • 新作は来年上映され、『星くず兄弟の伝説』のBlu-ray、サントラ共に発売予定あり。

他にも濃い話が沢山聞けたのでもっともっと『星くず兄弟の伝説』が好きになった。
そして、トークショー終盤のサプライズがとにかく凄かった。その場でスターダストブラザーズが再結成され、生歌を披露したのだ!!!!曲はもちろん『星くず兄弟の伝説』。年齢を感じさせない2人の歌声とパフォーマンスがとにかく素晴らしくて脳裏に焼きついた。

写真2 『星くず兄弟の伝説』を歌う2人

トークショー終了後はサイン会が実施された。列は結構長く、中にはDVDや非売品のパンフレットを持ったファンの方もいらっしゃった。このサインは一生の宝物になりました、ほんとにありがとうございます!!!

写真3 (左上から)久保田慎吾さんのサイン、高木完さんのサイン、三留まゆみさんのサイン、そして手塚監督のサイン。

感想

「最高!!!愛してる!!!」の一言に尽きる。「このシーンは〜で〜だから最高」みたいなのを延々と書いていきたいけれど、それをやり出すと途轍もなく長くなりそうなのでここでは割愛する笑。
上映会に来ていた客層はリアルタイム世代の人が多く、最近本作と出会った自分としては本当に羨ましいと思った。三留まゆみさんも「映画館でフィルムで観るのは本当に久しぶり」と言っていたので、リアルタイム世代の方々は若い頃にタイムスリップしたような感覚になっていたのではないかと感じた。上映中の観客の一体感は本当に気持ちが良かったし、終了後一斉に拍手をしたのもそれの表れだと思う。
本作を観て改めて思ったのは自分がここまで『星くず兄弟の伝説』を好きになれたのは若さから生まれるエネルギーから映画が生まれているからだと思った。これは『ロッキー・ホラー・ショー』や『ファントム・オブ・パラダイス』にはなくて『星くず兄弟の伝説』にはある要素だと思う。若さのエネルギーを駆使して「やれるだけやってやるぜ!!!オラオラ!!!!」みたいな勢いで映画が進んでいくのがとにかく心地良いし、それがインディーズ映画の最大の長所だと感じた。リアルタイム世代の方々は本当に羨ましいと思うけれど、若いときにこの作品に出会えて本当に良かったと心の底から思う。俺たちは〜スターダストブラザーズ〜!!!